出口会長が選ぶ禅の言葉

禅では「実践」をもっとも重んじています。
そのことを教えるのが「冷暖自知(れいだんじち)」という禅語です。
器に入っている水は、
見ているだけでは「冷たい」のか「暖かい」のかはわからない。(略)
考えるより動くことが大事なのです。
(枡野俊明『心配事の9割は起こらない』)

愛語は愛心より起こる、愛心は慈心を種子(しゅうじ)とせり。
愛語よく廻天の力あることを、学すべきなり。
(『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』)

祖師達磨は西来して、
何びともその全体まるごとが仏であると直指せられた。
にもかかわらず、汝らはその点を心得ず、
(略)逆に自分で自分の心を見失ってしまっている。
そこで、汝らに説くのである、
「即心是仏――心そのままが仏である」と。
(『臨済録』小川 隆訳)

専門のことであろうが、専門外のことであろうが、
要するにものごとを自分の頭で考え、
自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため。
(略)そのために勉強するのです。
(山本義隆)

(山口雅之=構成 永井 浩=撮影)
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