デジタル時代はビジネスチャンス

デジタル化がもたらすこのような変化は、生命保険業界において機会とともに課題を生み出します。人々が作り出す膨大な量のデータを利用しながら、顧客のプライバシーを守る必要があるのでなおさらでしょう。しかし私たちは時代に取り残されてしまわないためにも、これらの課題に取り組み、デジタル化への移行を受け入れる必要があります。

世界は決して立ち止まることはありません。来年になれば再び桜の季節がやって来るように、私はこのデジタル時代が生命保険会社にとってビジネスチャンスと考えています。しかし、このトレンドを活用するためには、私たちは過去に重点を置くのではなく、私が先日シリコンバレーで出会った企業のように、先進的な考えを持ち、迅速に行動を起こし、成功するためにリスクを負う必要があると思っています。

メットライフ生命保険株式会社 代表執行役 会長 社長 最高経営責任者
サシン・N・シャー

1967年生まれ、米国出身。米国スティーブンス・インスティテュート・オブ・テクノロジー卒。99年メットライフ入社。2011年アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニーリージョナル専務執行役員、12年メットライフアリコ代表執行役専務最高執行責任者などを経て、現職。
【関連記事】
なぜ保険会社がスマホを徹底活用するのか
なぜ変革には失敗が必要なのか
超高給で食事は無料、シリコンバレーの働き心地
なぜメットライフは「グローバル人材」を求めるのか
ソーシャル時代に企業はどう各種ツールと向き合うべきか