「ゆるい市民」へのこだわり

みみをつくろう

学生活動からの卒業というと、1年間の活動や学びの報告会のようなものをイメージするかもしれませんが、「JKっぽい1日」がテーマのイベントに、彼女たちからの発表や報告は用意されていません。目に見える成果はすべて新聞記事になっています。

事業の狙いや本質は、その表面的な成果よりも当事者たちの変化です。彼女たち自身の成長はもちろんのこと、巻き込まれた大人たちの心や態度がとにかく大きく変化していきました。

JK課の企画当初からのコンセプトは、「ゆるい市民による、ゆるいまちづくり」です。まちづくりなんて考えたこともなかったという、行政から最も遠い存在をいきなり主役にして、徹底したJK目線で自由に活動してもらう。公共事業でありながら、あえて詳細な年間計画などは立てず、彼女たちに“ゆるく楽しく”関わってもらい、まちや大人がそれに引きずられながら変化していく。彼女たちをプロや「できる市民」に仕立てあげる必要なんかまったくないのです。そんな大人のうがった態度は、むしろ害です。

でも、だから結果的に、想像をはるかに超える企画や活動が、「やわらかさ」の中から次々とうまれました。大人社会的にはなかなかスゴいことをしてくれたわけですが、彼女たちには、最後まで「ゆるい市民」のまま卒業してもらえればいいのです。