まずは、“みみ”をつくります

JK課卒業イベント

女子高生(JK)がまちづくりに取り組む「鯖江市役所JK課」。13人のメンバーのうち11人がこの春に高校卒業なので、先日市内で卒業イベントを行いました。テーマは「JKっぽい1日」。

招待したのは、JK課の活動で関わりができた人たち。地元企業の社長、ベテランの職人、一緒にお祭をやった小学生。とにかく色んな世代の市民80人くらいがごちゃっと集まりました。

これをシャッフルしてテーブルに座ってもらうんですが、おじさんも多いし、とにかく空気がかたい。そこで最初にやったのが、「みんなで“みみ”をつくる」というワークショップ。テーブルに用意した画用紙で各自がオリジナルの“みみ”をつくり、それをカチューシャにくっつけて、頭につける。世代も立場も関係なく、みんな一気になんか変なテンションになってザワザワする。これは、JK課というプロジェクトの本質を「感じてもらう」ために、とても重要なおたのしみコンテンツでした。

JK課が市の公共事業としてスタートしてそろそろ1年。最初の注目や批判が大きかった分、成果への評価は上々です。市立図書館の空席検索アプリや地元商店とコラボしたお菓子の新商品開発など20以上の企画や活動が生まれて、テレビや新聞などでのパブリシティは1年で数十件、地方の小さな自治体にとっては驚異的な数でした。でもそれは、JK課という実験的プロジェクトの“外観”にすぎません。