東京・山の手の高級住宅街。1000平方メートル超の敷地に一部3階建て、コンクリート造りの端正なビルが立っている。美容室チェーン大手、アースホールディングス社長の國分利治氏が3年前に10億円で完成させた豪邸だ。玄関から続く広大なホールを突っ切ったところにプールがあり、ホール横のガレージを覗けば赤のフェラーリ。2階の風呂の窓からは桜並木の借景が楽しめる。屋上にはジャグジーがあり、2台のハンモックが風に揺れている。
吹き抜けになったホール(写真1(1))を飾るのは、英国の画家コンラッド・リーチ氏が手掛けた國分氏の肖像画。一緒に描かれているイタリア製のバイクDUCATIを同じディーラーで買っていたのが縁で「日本人では矢沢永吉さんくらいしか描いたことがない」(社長室)というリーチ氏が、ホールの壁に合わせて見事な作品を仕上げてくれた。一方、隅々に置かれたアンティークの椅子が室内に温かみを加えている。國分氏自身が出張先などで見つけては「1脚40万円くらい」で買ってくるという。
写真1 解説
(1)巨大なホール。桜の季節には2日にわたり取引先など約600人を招いてお花見会を行うのが恒例。
(2)プールと英国式ハーブガーデン。ガーデニングが趣味という國分氏自ら手入れをしている。
(3)愛車フェラーリはこれまでに5台ほど乗り換えている。普段用のプリウスも保有。
(4)屋上。正面奥の階段を上るとジャグジーが。