食事のとき、何気ないクセや思いこみで相手を不愉快にさせていないだろうか。マナーとは、相手と気持ちよく食事をするための手段であり、おいしく食べ進めるための合理的な手段でもある。一流店の作法を覗いてみよう。

堂々と希望を伝えることも大事

銀座久兵衛 店主 今田景久 
北大路魯山人や志賀直哉、吉田茂など数多くの文化人、政財界人が愛した名店の3代目。老舗ながら、常に客目線を忘れず挑戦を続けている。
「わからないことは、どんどん聞いて。そこから会話が弾みます」

寿司屋もまた、緊張する場所の一つではないだろうか。

「カウンターというのは、みなさん必要以上に緊張されるんですが、お客さんなんですから、もっとリラックスしていればいいんですよ」と「久兵衛」の今田さんは言う。