TOEIC平均点が入学時から278点UP

宮崎国際大学(宮崎県) 
外国人教員比率日本一の83.9%外国人教員1人当たりの学生数も日本一の10.2人。すべての授業が英語で行われる。

早稲田・慶應など難関大を除けば、文系私大の学生の英語レベルは「英検だとせいぜい3級で2級より上は少数派。中堅以下・地方私大だと4級がいいところ」(英語参考書編集者)といわれている。

ここで紹介する宮崎国際大学も、2009年入学者のTOEIC平均点は350点にすぎない。付言すれば同大は19年連続で定員割れである。定員割れの私大は全国の私大のうち、約4割。こうした私大にはやる気のない学生が集まり、さらに学力が落ちる。やる気のある少数の学生は他大学に逃げる、と悪循環に苦しむ。最悪の場合、募集停止になることも。

ここまでは地方私大ならよくある話だ。同大が素晴らしいのは、ありがちなTOEIC対策を一切せずにTOEICの点数を引き上げていることだ。09年入学者は3年次の平均が570点、卒業時点では平均で628点にまで上がった。700点以上の学生は全体の3割、うち2人は900点を超えていた。

TOEIC問題集を解かせるわけでもなく、なぜ学生は点数を上げられるのか。

その理由は英語による教養教育にある。同大の外国人教員比率は83.9%で日本一。2年次後半には、4カ月の留学が義務付けられている。

海外研修も全員必修。

「一部の科目では習熟度別クラスを実施していますが、英語ができない学生でも最初から英語による講義を受けることになります」

と隈元正行学長。英語だけか、と思いきや、そうではないとも強調する。

「英語だけなら、専門学校でもいいでしょう。しかし、広い視野を持つには大学での教養教育が必要です。国際化に対応できる人材を輩出していきたい」

半数以上が宮崎県内出身のため、就職先は宮崎銀行、宮崎日日新聞など県内企業が多いが、全日本空輸や積水ハウスなど県外企業にも就職者を出している。

「今後は卒業時でのTOEIC平均700点が目標です」(隈元学長)