子どもの大学進学を考える際の重要な指標の1つに「就職(内定)率」がある。親なら誰しも「卒業後はきちんと就職してほしい」と願うはず。しかし、「大学案内」などに記載されている「95%」「89%」などの数字が、実態からかけ離れた胡散臭いものだと指摘されていることを知ったらどう思うだろう。

大学のキャリアセンターの現役スタッフである私は、学生の就職活動(就活)やキャリア教育に対する問題提起の狙いから、『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』(ソフトバンク新書)を書き上げ、ブラックボックス化していた就職率の数字のカラクリについても明らかにした。

図を拡大
大学内部で計算する就職率の式の例

別掲の数式を見てほしい。就職率を求める割り算の分子に正規社員の内定者数が、そして分母には全卒業生から大学院に進学する者や留学する者、そしてどうしても就職したくない者を除いた数字がくることは、誰でも理解できるはず。