「分担リスト」で責任の所在を明確化
④ 標準化が家庭の平和を生む
トヨタ生産方式では、「ムダのない効率的な標準作業」を定めて、それをカイゼンの基準とすることで、誰が作業しても安全・高品質に生産できる状態を維持する仕組みがあります。たとえば、次のような例が挙げられます。
○ 献立と食材の調達方法
○ 収納場所は固定
○ 水回りの掃除の流れ
○ 洗剤は1種類
誰がやるかだけでなく、実施時期と頻度・工程・完了基準などを決めておくことで、誰がやっても回る型ができます。
こうした標準化は夫婦の会話を減らすのではなく、むしろ余計な確認をゼロにすることで自由時間をつくりだします。
ちなみに、わが家では、
○ 毎日
○ 週1回
○ 月1回
この3つのスパンで発生する家事について、完了基準(どうしたらやったと言えるのか)を擦り合わせた上で、責任の所在を明確化しています。わが家では、画像1のスライドを作成してトイレやキッチンに貼り、誰がいつ何を担当するかを明確にしていました。
「あれやった?」はストレスの温床
これだけで「やった? やってない?」の確認が劇的に減りました。
「あれやった?」ほど、相手をイラッとさせるコミュニケーションはありません。言われたほうもストレスですし、言うほうも嫌です。
妻がわが家で家事分担リストを作成した背景には、私の性格が大きな要因にあります。私は、ルールや役割を決めて習慣化すれば完璧にこなせるものの、習慣化するまでにかなりの時間を必要とする特性があります。
口頭でルールを説明されても右から左へと受け流し、妻に担当を任命されても「あれ、そうだっけ?」と、とぼけ、「もう何回言ったらわかるの!」と妻に呆れ半分、怒り半分で詰められてしまいました。
何度言っても変わることができなかったので、これはもう仕組み化してもらうしかないと思い、分担表を作成してもらい、貼るようにしました。
私はこういう形から入るのが大好きなので、ウキウキと表を見て掃除をはじめ、1カ月後には表を見なくても完璧にできるようになりました。
「なんでわざわざつくらないといけないの?」と何度も言われましたが、それぞれが気持ちよく生活するためのツールと割り切ってもらい、結果うまく回ったので、わが家としては大成功だったと思っています。
このように、お互いの得手不得手を理解し、折衷案をつくり、仕組み化する方法は有効です。

