空港施設の撮影は絶対NG
Q 海外滞在中、絶対やってはいけないことは何?
A 不用意な撮影とSNS投稿は、犯罪被害のリスクを一気に高める!
日本と同じノリで、ついやってしまいがちなことのツートップが、「スマホの撮影」と「SNSへの公開投稿」だ。これは、本当に注意していただきたい。
わたし自身が出張時にハラハラした例だが、ある国に着陸し、空港で機体が「沖止め」された。「沖止め」とは、ターミナルに直接機体を接続するのではなく、離れた場所に駐機して、バスなどでターミナルまで旅客を運ぶことだ。そこで何にハラハラしたかというと、ある女性観光客が、降機してからバスに乗ってターミナルに着くまで、ずっとスマホの動画で空港施設などを撮影していたのである。
動画サイトなどに載せる気だったのかもしれないが、空港施設は基本的にどの国でも撮影はご法度。軍事施設を兼ねていることもあるから、重罪になりかねない。「おいおい、拘束されるぞ」と、他人事なのにわたしは気が気ではなかった。
UAEは水源地も撮影禁止、SNS投稿は“待った”
ロシアや中国はもとより、アラブ首長国連邦(UAE)やベトナムなど、日本人が多くいる国でも、かなり広範に撮影禁止対象が規定されている。UAEを例にとると、空港や軍施設だけでなく、石油関連施設、王族等の邸宅、それに水源地も撮影禁止だ。
親切なドライバーなら「撮るんじゃない」と止めてくれるが、警察官などの目の前で止める間もなくパシャっとやって一時拘束される、といった事例も実はある。
たいていの場合、取り調べを受けてデータ消去くらいで解放されるが、国によってはスパイ容疑などで拘束される。カメラが普及しすぎているいま、最も気をつけたいポイントのひとつである。
これと並んで「やったらマズい」のが、SNSへの公開投稿である。対イラン戦争で、ミサイル攻撃を受けるドバイの光景をSNSに投稿して、外国人が拘束されたように、安易な投稿は国によっては犯罪だ。
そうでなくとも、Instagramなどへの投稿は、自分へのリスクをわざわざ呼び寄せているようなもの。趣味は何か、どの程度の経済力か、行動パターンは何か。見る人が見たら、スパイにも利用できるし、誘拐にも利用できる。犯罪被害のリスクも上がれば、拘束リスクも高まる。むやみな投稿は「百害あって一利なし」と断言しよう。
<撮影もSNS投稿も、海外では「まず疑ってから」が原則だ。現地ルールを知らなかったではすまされない。>
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