甘いものや酸っぱいものもある
それを踏まえると、「本場のインドカレーは辛い」というイメージが、日本人の間で少し独り歩きしているのかもしれません。確かにスパイスの香りを色濃く感じられるものは多いかもしれませんが、スパイスには辛さのないものも多く、スパイシーだからといって必ずしも辛いわけではありません。
そしてインドでは、辛いものだけでなく、たとえばグジャラート州や西ベンガル州などをはじめ、しっかり甘みを効かせたカレーやおかず類もあります。甘さでいえば、グラブジャムンをはじめとする、強烈な甘さのインドスイーツもおなじみです。
また、マメ科の果実タマリンドや、乾燥マンゴーをパウダーにしたアムチュール、ヨーグルトなどの食材で酸味を強く効かせた料理も数多くあります。
それを踏まえると、インド料理はとにかく辛いというよりも、さまざまな味と香りで「刺激」をしっかり効かせた料理というほうが、適切かもしれません。
日本で独自進化を遂げた「辛さ調整の仕組み」
辛さに話を戻すと、インドでは料理を注文する際に辛さのレベルを選べるシステムが基本的になく、辛くしたい場合は青唐辛子をかじったり、辛いチャトニを加えたりして調整することが一般的です。
対して日本の多くのインネパ店(ネパール人経営のインド料理店)では、辛さが1・甘口、2・中辛、3・辛口、4・激辛などと4段階くらいで選べることが多いです。またカレー専門店の中には、辛さを1~70などとかなり細かく指定できるところもあります。
このように辛さを細かく調整できる仕組みは、日本で独自進化を遂げたもので、まさにインド人もびっくりな文化ではないでしょうか。そこにも、辛ければ辛いほど本場といった日本人の中でのイメージが、少なからず関係している気がします。
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