朝から晩まで机の前に縛り付けられる

また、会議と会議の隙間時間も、学生との面談やさらに短時間の打ち合わせによって隙間なく埋まっていきました。

出口剛司『なぜ私たちはいつも時間に追われるのか』(SB新書)
出口剛司『なぜ私たちはいつも時間に追われるのか』(SB新書)

移動時間はゼロとなり、網の目のような細かい日程調整が可能となり、幸か不幸か、机の前に座ったままの仕事のスケジュールが、隙間なくびっしりと入るようになりました。対面であれば(移動時間の関係で)欠席していたような会議まで、出席可能となります。

その結果、単位時間内の行為・体験エピソードは日に日に増大します。(少なくとも私の周辺では)コロナ禍は社会の機能を停止させ、「おうち時間」を約束してくれるどころか、人を机の前で朝から晩までずっと仕事に向かわせることになりました。

そしてもっとも印象深い点は、コロナ禍を通して導入したテクノロジーや人びとの慣習的な行動様式がそのまま、コロナ禍以降も継続し、私たちの生活リズムを加速させ続けるのではないかという点です。

事実、ここ数日、大学での仕事が多忙で学生とゆっくり面談する時間が取れないので、自宅で夕食後のわずかな時間に、院生と研究上の相談をしたところです。

異なる毎週の予定、会議やタスクで満たされた画面上のカレンダーアプリを持つラップトップ
写真=iStock.com/grinvalds
※写真はイメージです

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