大きく変化した会議の出席方法
たとえばレポートの提出を例にあげましょう。
私が教員になったころから、授業支援システムが急速に発展し、学期末のレポートの提出と採点結果はワードやPDFなどのデータで提出することが可能でした。ただおそらく私だけではないと思うのですが、パソコンの画面上で採点をするのは非効率的で、長い間、レポートは非常勤先では学部事務室、本務校では研究室の秘書に提出してもらうようにしていました。
ところが、パンデミックによって大学が閉鎖され対面での受け取りが不可能になると、データでの受け取りと採点がスタンダードになります。10年以上、完全実施が実現しなかった「紙媒体の廃止と全面データ化」が、わずか数カ月の間で劇的に実現したのです。他方、大学や学会の会議(委員会)や打ち合わせについても、大きな変化がありました。
これまでは、会議のスケジュールがあらかじめ決まっていて、出席可能な人は出席、授業や他の会議で出席できない人はその回の議事については委任、というやり方が一般的でした。
調整が楽になった結果、欠席できない
しかし、コロナ禍で対面での会議や打ち合わせが不可能になると、ウェブ上で日程調整を行うという方法が一般化しました。その結果、会議への出席の可能性が一挙に高まりました。
しかも、コロナ禍で無駄な外出はせず、在宅勤務が基本となりますので、全員参加可能な日程を確定することができる確率が飛躍的に高まったのです。
私の経験では、コロナ禍を通して、成績評価や学務にかかわる書類の作成と提出の方法、会議や打ち合わせの調整方法など、これまでの慣習やルールが確実に変化し、従来のやり方が通用しなくなった局面も少なくありません。
最後に生活テンポの加速です。これは、単位時間内における行為もしくは体験エピソード(あるいはその双方)の増加で決定されます。情報テクノロジーのおかげで、オンライン会議やオンライン授業が可能となり、ウェブ上での調整も可能となりました。

