現役世代にも増加中の「セルフネグレクト」
セルフネグレクトとは、自分自身への関心や生活意欲を失い、生活管理・衛生管理・健康管理など、生きていくために必要なケアが行えなくなる状態をいいます。偏った食事、入浴や掃除もままならないごみ屋敷状態、必要な治療の放置など、身体的・精神的なウェルビーイングが著しく悪化していきます。
2010年度の厚生労働省老人保健健康増進等事業調査(2011年発表)によると、孤立死事例の約80%がセルフネグレクト状態であったとされています。セルフネグレクトはひと頃前には一人暮らしの高齢者の問題として扱われていましたが、昨今は増加傾向にある若年層をはじめ「誰にでも起こりうる」社会問題のひとつとして取り上げられるようになっています。
セルフネグレクトは本人の意思や怠慢によるものではなく、なんらかの原因で生活に必要なケアを行えない状態であるとされていますが、うつや統合失調症などの精神疾患、強いストレス、社会的孤立などが主な原因となります。
その引き金となる事柄として、離婚や親しい人との別れ、失業、失恋、また低収入や不安定な生活などが挙げられます。このような事態に直面しながら、相談できる人、頼れる人がいないためひとりで抱え込み、孤独の中で、一気にセルフネグレクト状態に落ちていくといいます。
セルフネグレクトには至らないにしても、仕事と子育ての両立負担が最も大きい30〜40代では、自分自身の健康管理がついついおろそかになりがちです。それどころか、目の回るような忙しさの中で、自分の不調に気づかないことさえあります。
常日頃から、身体の無意識のサインに耳を澄ませることが大切です。
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