認知機能とメンタルにダメージを与える行動

最後にご紹介したいのが、第11位の『知性大全』です。

樺沢紫苑『知性大全』(サンクチュアリ出版)
樺沢紫苑『知性大全』(サンクチュアリ出版)

「AIが進化を続ける中、自分はどんな力を磨けばいいのだろうか」――本書では、そんな疑問に、『アウトプット大全』などの著者で知られる精神科医・樺沢紫苑さんが明快な答えを提示してくれます。

樺沢さんによれば、AI時代に私たちが磨くべきなのは「知性」です。知性とは、情報や知識を行動へとつなげ、現実を変えていく力のこと。本書では、その力を磨く方法として「知る→考える→決断する→行動する→修正する」という5つのステップを示しています。

「知る」のパートで印象的だったのが、「ドゥームスクロール」を避ける方法。SNSやネットニュースで悪い情報を延々と見続けるドゥームスクロールは、認知機能とメンタルの双方にダメージを与えるといいます。つまり、知性を磨くには、何を見るかだけでなく、「何を見ないか」を選ぶことも大切なのです。

認知機能とメンタルを守るために、情報を見る前に目的を決め、「5分だけ」「3記事まで」と制限を設けたり、寝る前30分はスマートフォンを触らないようにしたりしてみましょう。

AIに任せられることが増える時代だからこそ、自分の頭で考え、決断し、行動する力の価値は高まっていく――。AI時代を生き抜くための「知性」を磨きたい人に、ぜひ熟読してほしい一冊です。

今月も、働き方からAI活用法、お金まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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