日頃から「財産は遺さない」と明言する

「子供のために少しでも財産を遺したい」と考える人も多いようですが、先のことを考えてみて下さい。

和田秀樹『認知症でもひとり暮らし』(明日香出版社)
和田秀樹『認知症でもひとり暮らし』(明日香出版社)

仮に90歳で自分が死ぬとすると、25歳でもうけた子供は、すでに65歳になっています。これは一般的に定年退職を迎える年代です。子供のほうの人生も終盤で、自分のお金を自由に使えるようになっているはずです。

そんな年齢になってまで、親の金をあてにする人間でいるのはまずい。子供の金銭面の面倒を見っぱなしで、お金を遺すことばかり考えていたら、子供は「60代のニート」になってしまいます。子供の依存心をはねのけるためにも、日頃から「財産は遺さない」と明言しておくことも必要なことなのです。

結局のところ、死ぬ間際まで残るものはお金ではありません。「思い出」ですよ。

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