自宅で亡くなる一人暮らしの8割が高齢者
多くの人が「孤独死」を恐れるのは、「死んでまで人に迷惑をかけたくない」「一人で死ぬのはさみしい」と思うからでしょう。しかし、一人暮らしをしているならば、孤独死する可能性をゼロにはできません。
警察庁の調査(2024年)では、自宅で亡くなった一人暮らしの人のうち、65歳以上の高齢者の数は5万8044人で、全体の8割近くにあたることがわかりました。もっとも多かったのは85歳以上(1万4658人)です。
社会から孤立した状態で死んでしまうと、誰にも知られぬまま何日も放置されることになってしまいますが、普段からご近所づきあいをしたり、福祉サービスを利用したりして人とつながっていれば、死亡から一両日中に気づいてもらえます。
行政や民間の緊急通報システムや見守りサービスを利用して、死後早めに見つけてもらうために手を打っておくこともできます。
死ぬ瞬間に孤独を感じることはない
また、大半の人は家族や知人に看取られたいと願うものですが、いよいよ最期の段階には意識が低下し、眠りに落ちるように死んでいきます。意識がなくなるので、痛くも苦しくもなければ、死ぬ瞬間に孤独を感じることもないでしょう。
まわりに人がいようといまいと、みな独りで死んでいくのです。
孤独死した人のなかには、自立した生活を送り続け、死ぬ直前まで元気だった人が多くいます。最期が「ピンピンコロリ」だったなら、孤独死も悪い面ばかりではないでしょう。そうとわかれば、孤独死は怖がるものではないと思えませんか?
独りで生きて独りで死んでいく。それが人生なのですから。
「独生独死独去独来」(釈迦/仏教の開祖)――「無量寿経」というお経の一説。人間は、生まれてくる時も、死ぬ時も独りです。生涯「孤独」である真実を受け入れ、独りで死んでいくのだと覚悟を決めておきましょう。

