あなたの身近にいる「吸血鬼」とは

皆さんは「吸血鬼」と聞いて、どんな姿を思い浮かべるでしょうか。もともとはヨーロッパの古い民話や伝説に登場する怪物であり、数々の映画やドラマで繰り返し描かれてきたので、「人間の血を吸って生き永らえる存在」というイメージが定着しています。そこから転じて、現在では「他人から不当に利益を吸い上げようとする人」を指す比喩的表現としても使われることがあります。

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もしかしたら皆さんの会社にも、吸血鬼のような存在がいるかもしれません。高齢になって自分は年長者だからと、強大な権力や高い報酬は維持し続ける。仕事に関する責任は取らないのに、現場が苦労して生み出す利益は吸い上げていく。そんな人がいたら、「あれは我が社の吸血鬼だね」と言いたくなるでしょう。

意外なことに、古くからの民間伝承では、吸血行為をしない吸血鬼も多く存在するそうです。日本語では英語のvampireを「吸血鬼」と訳すため、ちょっとややこしいのですが、本来の語義としては「悪魔」「魔女」といった意味合いで、埋葬した死体がよみがえって人々を襲ったり、十字架やニンニクを恐れるなどの共通点を持つ怪物を指しました。

(構成=塚田有香 イラストレーション=米山夏子)