京都大学アメリカンフットボール部で選手として活躍したのち、社会人を経て監督を引き受けたのが西村さん。「スポーツ経営でトップに立つ」と志を立てて損害保険会社を辞め、28歳で京大のヘッドコーチに就任、その後監督として強豪チームを率いました。そんな彼から「選手向けに講演してほしい」と頼まれたのは12〜13年前のこと。私も同業の損保会社から「世界で勝つ」と独立し、それなりに知られてきた時期。「リスクを取れ」と指導してきた西村さんにとって、実際に大きなリスクを取っている私は学生たちの格好の見本だったようです。「米国のテスラや中国のBYDといった新興勢力が世界を席巻する中で、日本の既存大企業は後手に回っている。日本からメガベンチャーを興して対抗しなくてはならず、自分はその一翼を担うべく奮闘している」ということを話しました。

Bリーグクラブ経営者 西村大介×テラドローン社長 徳重徹
東京・港区にて。

私の会社には圧倒的なスピードで成長したいという若い社員が集まってきます。学生たちに「挑戦者になれ」と発破をかける西村さんとは価値観が似ていると感じました。西村さんは京大監督を退任後、プロバスケットボールBリーグの経営に転じ、昨年までは茨城ロボッツ社長として活躍、今年から神戸ストークスで新しい挑戦を始めました。私も2016年に起業したテラドローンを昨年東証グロース市場に上場させ、本格的に世界と闘っています。リスクを取る同志として、これからも折に触れ熱く語り合いたいと思っています。(徳重)

※本稿は、雑誌『プレジデント』(2025年7月4日号)の一部を再編集したものです。

(構成=本誌編集部 撮影=大杉和広)