通勤を運動に変える「スニーカー通勤」

その日は、駅では階段を使ってみたり、ひと駅手前で降りてみたり、帰り道に少し遠回りしたりなど、歩く機会を増やしてみましょう。無理に長い距離を歩く必要はありません。歩きやすい靴を履くことで、「いつもより動いてみよう」という意欲が少しでも湧いてくることが大切です。

スニーカー通勤のよさは、運動を特別な時間として切り出さなくても、日常の中で歩く時間を増やせることです。忙しい人ほど、運動のためにまとまった時間をつくるのは難しいものです。しかし、通勤は多くの人が毎日行っています。その一部を歩きやすくするだけで、体を動かす機会を自然に増やすことができます。

最近では、革靴そのままの見た目ながら、スニーカーのように歩きやすいビジネスシューズも市販されていますので、スーツスタイルのビジネスパーソンにおすすめです。

ネガティブ思考を一掃する呼吸法

呼吸は自律神経の働きに大きく関わっています。緊張したときには呼吸が浅くなっていて、ゆっくりと深い呼吸をすることで、副交感神経が働きやすくなる。これは、心を整えるうえでとても重要な体のしくみです。

ここでご紹介したいのは、それを実践しやすくした「1:2の呼吸法」です。

女性の手が胸に置かれるクローズアップ
写真=iStock.com/hidez
※写真はイメージです

やり方はシンプルです。鼻から3〜4秒かけて息を吸い、口をすぼめて6〜8秒かけて、ゆっくり長く息を吐きます。吸う時間を「1」としたら、吐く時間を「2」にする。これが基本です。

ポイントは、吸うことよりも、吐くことにあります。不安や焦りが強いとき、人は無意識に息を吸おうとします。けれども、体が緊張している状態で無理に息を吸おうとしても、胸や肩に力が入り、かえって苦しくなることがあります。まずは、今、体の中にある息を、ゆっくりと吐き出しましょう。

長く吐くと、体は自然に次の息を吸おうとします。無理に深く吸い込もうとしなくても、吐き切ったあとには必要な分の空気が入ってきます。この「吐く時間を長くする」という動作が、副交感神経の働きを高め、過剰に高まった交感神経の働きを落ち着かせるきっかけになります。