八代市長との電話

熊本地震が起きた翌日の7月29日朝に現地入りした北川さんが、真っ先に向かったのは被害が大きいと報道された八代市だった。

北川さんは室内用のインスタントルームをレンタカーに積んで、避難所を訪ねた。ダンボール製のインスタントルームは組み立て式で、所要時間15分、要望に合わせて形状を変えることができ、連結も可能な優れもので、寝食可能なプライベートスペースや女性の着替え用スペース、子どもの遊び場などとして能登でも多数導入された実績がある。

ところが、避難所で設置には市役所の公的な許可が必要と言われ、市役所に向かうとすぐに許可を得ることができないとわかった。非常時だからこそ、ルールや手続きを守ることの大切さも理解できる。それでも「その場ですぐに作れて、必ず役に立つものなのに、なんで……」というやり切れない思いを抱えながら、八代市役所を後にした。