②書類やモノがたまり、動線が悪くなっている
次に気をつけたいのが、書類やモノが増え、家の中の動線が悪くなっていないかです。
もともときれい好きで整理整頓が得意だったのに、未開封の郵便物がたまっている。ダイニングテーブルの上に書類が積まれている。廊下や玄関まわりにストックの日用品が置かれている。床にモノが増えて、歩くスペースが狭くなっている。
こうした変化は、単に「片づけが苦手になった」という話ではありません。
郵便物を開封し、必要なものと不要なものを分け、期限を確認し、手続きをする。使ったモノを元の場所に戻し、不要なモノを処分する。こうした日常の管理は、年齢を重ねるにつれて負担になることがあります。
Bさん(40代)は、実家に帰ったとき、リビングに書類が積み重なっていることに気づきました。父親(70代)はもともと几帳面で、書類をきちんとファイルに分けて保管する人だったそうです。ところが、役所からの通知や保険会社からの書類、病院関係の封筒が、テーブルのすみに重ねられたままになっていたのです。
「この書類、中身見たの?」と聞くと、父親は「あとで確認しようと思って」と答えました。よく聞くと、どれが大事な書類なのか判断するのが面倒になり、つい後回しにしていたそうです。
このようなときは「ちゃんとしなきゃダメだよ」と言うより、「書類が多くて大変だよね。一緒に確認しようか」と声をかけるほうが話しやすくなります。
モノが増えて動線が悪くなっている場合も同じです。親御さんは立ったり座ったり動くのがつらくて、すぐ手の届く場所にモノを置いているのかもしれません。「ここ、歩きにくくない?」「よく使うモノだけ、取りやすい場所にまとめてみる?」と、困りごとを聞くことから始めてみてはいかがでしょうか。
③庭や外まわりが手入れされなくなっている
3つ目は、庭や外まわりの変化です。
庭木が伸びている。雑草が増えている。植木鉢が倒れたままになっている。玄関灯が切れている。門扉や手すりがぐらついている。網戸が破れたままになっている。こうした外まわりの変化も、親御さんの体力や、家を維持する力に負担が出ているサインかもしれません。
庭や外まわりの管理は、想像以上に体力を使います。草むしり、庭木の剪定、落ち葉の掃除、地域によっては雪かきもあるでしょう。若いころは当たり前にできていた作業でも、足腰が弱ってくると大きな負担になります。
ここで、50代のCさんが実家で感じた変化を紹介しましょう。

