※本稿は、森本真理子『親子ではじめるAI学習法』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
「バカ」にならないためのAI活用法
わたしが子どもたち(当時小5・小2))にAIに依存しないような使い方の注意をした時、彼らにささった言葉は、次の2つです。
①「バカになりたかったら、AIの答えをそのまま写しなさい」
いきなり「バカ」とは何事かと思うかもしれませんが、子どもたちはハッとした様子でした。勉強ができるようになりたくてAIを使っているのに、AIに答えを出してもらってそのまま書き写すだけなら、何も考えずに手を動かすだけ。それは「バカへの近道」。
どんなにAIが優秀でも、AIが出した回答を採用するかどうかを判断するのは人間なんだよ。だから判断、ジャッジするために、人間も学び続ける必要があるんだよ、と言ったら、子どもは「確かに……」と納得していました。
子どもが「じゃあ、バカにならずにAIを使うにはどうしたらいいの?」と聞いてきたので(この質問が出ること自体、自分で考えているということ。賢くなっている! ←はい、親バカです〔笑〕)、「AIの答えに対して『どうして?』や『これはなぜ?』『僕はこう思う……』などと3回会話をするといいよ」と教えました。
小学校の低学年くらいだと質問すること自体が難しいので、親が横からサポートしてあげることも大事ですが、高学年なら自分で考えて自分の言葉で質問できるようになっていきます。
それを繰り返して習慣化することで、「AIに聞くために自分で考える、問いを立てる」ことの重要性が肌感覚でわかってきます。
②「AIを使う人とAIに使われる人、どっちになりたい?」
大人ならどこかで聞いたことがあるかもしれませんし、AIの話題でよく出てくる話ですよね。ですが子どもはびっくりしたようで、「どういうこと?」と聞いてきました。
わたしはこんなふうに答えました。
「AIに使われる側っていうのは、AIが出してきた答えをその通りにやる人。もちろん社会の中では、状況によってその通りにきっちりやることも必要だからね。ただ、いつも何の疑問も持たずに『AIがこう言ったからこうします』っていう人になりたい? それとも、AIを使いこなして新しい作品や仕事を生み出したり、目標達成の手助けに使って夢を実現したりする人になりたい? どちらになるかはAIへの問いかけ次第なんだよ。AIの答えをそのまま受け取るか、『僕はこう思う』と意見を言ってAIの答えから視野を広げていけるか、それにもよるんだ」
また、「どんなにAIが優秀でも、人間の『こうしたい!』『こうなりたい!』という想いがなかったら、AIは動かないんだ。だから、人間の想いを育てて伝えることもとても大事なんだよ」

