自分の順番をまわりに教えてもらう

奥の部屋から用が済んだ人が出てくると、待合室の中の一人がすっと立ち上がって部屋へ入っていく。誰に促されるわけでもないし、その人が進んだところで誰にとがめられているわけでもない。なぜかその人は、自分の順番をしっかり把握しているのである。

待っているのは、全体で10人ほど。私より先に来ていた人が、一人、二人と用が済んで帰っていき、それと同時にまた私の後にも次々と人がやってきて、右に左にと好きな場所に座る。待合室のメンバーは、入れ替わっていく。私は自分が何番目なのか、わからなくなってしまった。

しばらくすると、50代くらいの白髪交じりの男性と、40代くらいの眼鏡の女性が揃って、