会議を入れず、ノートに1週間の振り返りを

【理由②】疲労の持ち越しを防ぐ

2つ目は、身体的な疲労の持ち越しを防ぐためです。金曜日に全ての力を出し切ってしまうと、土日は心身の回復だけで時間が過ぎてしまいます。

その結果、週末を本当の意味でのリフレッシュや次週への備えに充てる余裕が失われ、月曜日の始動が鈍くなることにより、1週間全体のパフォーマンスが低下します。

前の週の金曜日に無理をすることが、皮肉にも翌週の成果を下げる悪循環を生み出すのです。

【理由③】思考のスペースを確保する

3つ目は、思考の“スペース”を確保するためです。

金曜日の午後にあえて予定を詰め込まない時間を持つことで、1週間の出来事を振り返り、来週の優先事項を整理する余裕が生まれます。

テーブルの上にノート
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この思考のスペースがあるからこそ、一流のビジネスパーソンは月曜日の朝に「今週取り組むべきビッグロックは何か」ということについて、明確な答えを持って出社できます。

金曜日の夕方を軽くして土日のエネルギーを温存し、家族や友人との時間を楽しみながら次週への準備を整える。そうすることで、月曜日を最高の状態でスタートできます。

このリズムを1週間の中に組み込んでいるからこそ、ピークゾーンである火曜日と水曜日に最大の成果を出し、1週間全体での生産性を高められるのです。

私自身もこの数年間、金曜午後の過ごし方を工夫してきました。

具体的には、金曜の午後に会議を入れず、ノートに1週間の振り返りを書き出し、翌週の優先順位を確定させてから帰宅するようにしています。

この習慣を継続したことで、月曜朝の心理的な負担が明らかに軽くなりました。

「金曜午後に働き続ける」は仕事ができない

金曜の夜を「今週もなんとかやり切った」という疲弊感ではなく、「来週が楽しみだ」という前向きな心持ちで迎えられています。

こうした考え方は、ドイツやオランダといった欧州のテクノロジー企業の幹部たちからも、しばしば耳にするものです。

ドイツでは、金曜の午後に働き続けている人は「1週間の設計ができていない人」と見なされる傾向にあります。

日本では金曜の夜まで会社に残る人が「頑張っている人」として肯定されがちですが、欧州のビジネスシーンでは全く逆の解釈がなされています。

この背景には、仕事の後の時間を指す「ファイアーアーベント」というドイツ独自の文化が存在します。

これは「退勤後の夕べ」を意味し、仕事が終わった後の自由な時間をドイツのビジネスパーソンは非常に大切にしています。