『科学漫画サバイバル』『理科ダマン』の次は…
2026年春、各社から相次いで「算数マンガ」が出版され、話題を呼んでいる。
算数ものの学習マンガは、小学館が以前から出している『ドラえもん』のシリーズなどが有名だが、最近のそれはひと味違うという。
小学校の算数に関しては、10歳頃から授業に出てくる図形・小数・分数などにつまずいて、算数嫌いになる児童が少なくない。いわゆる「小4の壁」の一つだが、今春に出た冒頭の算数マンガはこの問題にフォーカスした編集方針になっている部分もあるというのだ。
いったいどういう内容なのか。
その前に知っておきたいのは、近年の学習マンガのトレンドだ。『科学漫画サバイバルシリーズ』(全95巻・朝日新聞出版)や『つかめ!理科ダマン』(全12巻・マガジンハウス)など大ヒットした韓国発のシリーズに牽引されるところが大きい。
結果、いまの小学生に支持される学習マンガには以下のような特徴がある。
②アクションやギャグが多い
③学年や単元とあまり紐づけられていない(例えば、「小3の教科書で習う内容を必ず扱っている」わけではない)
この流れを前出の算数マンガもしっかり踏まえている。最大の特徴は、やはり②の「笑いから算数に入る」という点だろうか。具体的に算数マンガがどのように誕生したか、2冊の編集現場の人に聞いてみた。
世界で150万部超 冒険算数マンガ『算数ドカン!』
最初は、KADOKAWAの『ひらめけ!算数ドカン!』だ。
本作は、韓国で『サバイバル』シリーズの一部として刊行されており、主人公の少年・少女が算数を題材に冒険や難題に挑んでいくストーリー。全世界累計で150万部を突破している。
読者の想定年齢の中心は小3~4で、小1~6までカバーするとのことだが、この7月に発売された第2巻では、「負の数字(マイナス)」も登場するなど、「算数」を超えた中学「数学」の範囲も一部扱っている。
KADOKAWAの図鑑・実用児童書編集部、雨宮郁江さんはこう語る。
「物語を通じて、読者の子どもが自然に疑問を持つようなことを算数・数学の問題として取り上げていく形になっています。マンガを読むだけで学校や塾の勉強のように演習まで含めて理解してもらうことは当然できませんが、よくはわからなくても『まだ習ってないけど、こういうのがあるんだ』と興味・関心をもってもらえるような作りになっています」

