20代は今が自己投資の「旬」と自覚する

人生後半の戦略書』(アーサー・C・ブルックス著、SBクリエイティブ)という本によると、人間には二種類の知能が備わっているそうです。

1つは「流動性知能」で、推論力や柔軟な思考力、目新しい問題の解決力などがそれに当たります。もう1つは「結晶性知能」で、過去に学んだ知識を活用して問題を解決する能力です。

流動性知能はおおよそ40歳頃にピークを迎えるといいます。

要するに仕事で新しい企画を発想したりする力は40歳頃がピークで、それ以降は急速に落ち込んでいきます。実際に、発明家やノーベル賞受賞者が大きな研究成果を上げる時期は30代後半とされています。

アウトプットのピークが40歳であることを考えると、アウトプットに必要なインプットはその前、できれば20代くらいまでにしておくべきです。

インプットの能力は年齢を重ねるごとに落ちていきます。記憶力も、勉強を続ける体力も衰えていきます。

一方、一度インプットした知識や情報は、何度でも使えます。早く手にすれば、より長く、何度でも使い続けることができます。できるだけ早くデータベースを充実させておく意味はそこにあります。

20代こそ、自分のデータベースの充実に時間とお金を投じるべきなのです。

インプットへの投資というと、資格取得、語学習得、読書など、学びらしい学びがまっさきに思い浮かびます。ですが、それ以外の旅行や趣味、人づき合いなどの経験に投資しておくことにも大きな意味があります。

データベースをどう活用するかは、走りながら考えればいいのです。20代では今が自己投資の「旬」であると考えて、豊かなデータベースの構築に励むべきです。

お話を聞く3人
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成長したいのなら、居心地のよい環境を離れる

仕事を順調に覚え、仕事に慣れてくると、得てして人はコンフォートゾーンにはまり込みがちです。

コンフォートゾーンとは、不安やストレスを感じることなく、安心して過ごせる場所や環境のことです。とても居心地がよいので、ついそこから出たくなくなります。

確かに気の合う仲間とお酒を飲んでいれば楽しいし、居心地もよいものです。でも、そこから得られるものは癒し以外に何もありません。コンフォートゾーンに留まっている限り、成長は望めません。

成長したいのなら、居心地のよい環境をよしとせず、あえて自分から変化を求めることです。そもそも年を重ねるごとに変化には対応しにくくなっていきます。変化するなら20代の今がチャンスと考えるべきです。

例えば、受験勉強をするときに、簡単な問題集にだけ取り組んでいたら学力は頭打ちになります。筋トレでも、同じ重さのバーベルを持ち上げているだけでは、筋肉量を増やすことはできません。

問題集の難易度を上げたり、ウエイトトレーニングの負荷を上げたりするのと同じように、仕事も「楽にできている」と思ったら、あえて楽ではない仕事にチャレンジをしてみることです。