思考力を伸ばすには紙教材が適切

例えば、すでに計算問題に苦手意識がなく、スラスラ解ける子は、ゲーム感覚で楽しく進めていけるだろう。また、覚えた知識を確認する一問一答のような問題はクイズ感覚で取り組めるため、勉強に対するハードルを下げるという良さもある。意外かと思うかもしれないが、実は丁寧に一つひとつ覚えていくタイプの子にも、デジタル教材は向いている。自分のペースで自分のレベルに合った学習をすることができるからだ。

一方で、「ああでもない、こうでもない」と考えることが好きな子には、デジタル教材は向かない。また、そういう問題はデジタルでは対応しにくい面もある。実際、現時点では、算数においては計算問題が主流だ。仮に思考力を求める発展問題をデジタルで扱うようになったとしても、どういう方向で解いていけばいいのかという最初の糸口の見つけ方までは教えてくれず、後出しジャンケンのような解説が書かれているだけになるだろう。

もちろん、紙教材にも書いているわけではない。いわゆる「紙面の都合」で省かれる解説部分は多い。ただ、紙教材は解説がうまくまとまり過ぎていないからこそ、子どもたち自身が考えていかなくてはいけない部分が残されていて、思考力を伸ばしていくには適切だと感じる。