自動車の運転は人生の質を維持する

現在、私はさまざまなご縁から、高齢ドライバーの運転に関する問題に携わっています。特に、認知機能の低下と自動車運転との関係については、長年にわたり基礎と臨床の両面から研究を続けてきました。

高齢者の運転と聞くと、反射的に「危ない」「すぐに免許返納を」と感じる方もいるでしょう。

しかし、「もの忘れ外来」で患者さんと向き合うなかで、私は、車が高齢ドライバーにとって「生活に欠かせない存在」であることを、日々実感してきました。

堀川悦夫・楠田悦子『免許返納を10年延ばす70歳からの運転学』(プレジデント社)
堀川悦夫・楠田悦子『免許返納を10年延ばす70歳からの運転学』(プレジデント社)

そのなかで、私は次のように考えるようになりました。

「安全に運転を続けられるのであれば、その期間を少しでも延ばすにはどうすればよいのか」
「安全な運転が難しくなった場合でも、生活の質を落とさずにモビリティを確保するにはどうすればよいのか」

免許返納を10年延ばす70歳からの運転学』は、その問いと向き合い続けるなかで生まれました。

この本が、クルマの運転を続けていく場合であっても、運転断念後にクルマではない移動手段へ移行する場合であっても、人生の質を維持することの手助けとなり、ひいては、ライフワークを完遂しようとしている皆さんのお役に立つことができれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。

【関連記事】
台所を見れば認知症の予兆がわかる…介護のプロが断言「物忘れ」よりも早く気づける"食卓の異変"
地方衰退の一番の原因は「人口減少」ではない…山口の超富裕層が「住民税43億円」をまるっと抱えて移住した理由
「家の近所を歩く」よりずっと効果的…精神科医「ウォーキング効果を最大限に引き出す」とっておきの場所【2026年4月BEST】
「相続でモメる家」と「モメない家」の決定的な違い…税理士が断言「"争族"にならない親子の共通点」
「年金だけで暮らす人」は定年前に手放している…大掃除で捨てるべき"老後のお金を食い潰す"無駄なもの2つ【2025年12月BEST】