書き出せば優先順位が見えてくる

わが家にとっての優先順位は、やはり一番に教育費となります。子どもが全員、私立中学校、私立高校を希望することを想定して、今から蓄えをしています。予算表の図(図表3)で、月の出費欄の最下段にある「生命保険(掛捨)」「生命保険(貯蓄)」、「NISA・iDeCo」、「先取り貯蓄」の欄がそれです。まず、この欄で、月収のうちいくらを貯蓄に回すかを最優先で決めます。

【図表3】優先的に決めるのは貯金の部分
予算表の最下段にある赤く囲んでいる部分が毎月の貯蓄部分。まずこの部分の金額を決めてから、他の出費額を決める(※金額は実際の橋本家の予算とは変えています)。

優先順位の最も高い将来の教育費のための「貯蓄」額を決めてから、他の出費の額を決めていきます。それが、「行き当たりばったりの家計」から、「戦略的な経営」に変わるということを意味します。

【図表4】最優先を決めたあとの出費
毎月の出費額と、年の出費額は、教育のための貯蓄を決めたあと、残りの金額で決めていく。(※金額は実際の橋本家の予算とは変えています)

場合によっては、必要な貯蓄に見合うために、収入を増やす工夫までしてみます。それが、家庭経営の視点に基づく生活設計です。基本的な予算という骨組みを作っておけば、状況が変わったときにも、軌道修正することで対応できます。こうすることで、やりくりに対する漠然とした不安がなくなるのです。

「収入を増やす」だけが正解ではない

家庭経営において、家事はとても重要な仕事です。毎日家事に追われている、家事は負担だという方も多いでしょう。多くの家庭では「自分でやればタダだから」と、家事のすべてを自前で抱え込んでしまいがちではないでしょうか。

仕事から帰って山のような洗濯物を畳み、献立に悩みながら台所に立つ。時間に追われて心身を削り、将来の計画を立てる余裕まで失ってしまったら、家庭経営においては本末転倒です。

ここで取り入れて欲しいものが時短家電と言う名の設備投資です。時短家電を単なる贅沢品や余計な出費と捉えるのは、大きな間違いです。むしろ、家庭という組織の生産性を高め、家族の笑顔を守るための「投資」と考えるべきだと思います。

昭和30年代、「三種の神器」と呼ばれた白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫、その他にも掃除機、炊飯器、アイロンは、家庭に彩を加え、主婦を家事の苦役から救い出しました。これらは単なる家電ではなく、家庭を近代化させるための「設備投資」だったのではないでしょうか。橋本家で導入しているものはドラム式洗濯乾燥機、食洗機、ホットクック、ロボット掃除機です。現代では更に進化したこの新・四種の神器をぜひ導入していただきたいと思います。