法律違反を指摘されても反省の色なし
日本の薬機法(医薬品や医療機器、化粧品などの製造・販売などの規則を定めた法律)によると、処方薬は、医師から処方箋の交付を受けていない者に販売・授与することはできないことになっている。
そのため、転売目的であるこのケースは明らかに違法なのだが、私の知り合いでも、中国に帰省する際にハンドキャリーしたり、中国系国際物流会社を使って送ったりしている人が何人かいる。
「欲しがる人が多いから、帰省するときはいつもたくさんの処方薬を持って帰るんです」と悪びれずに語る人もいる。それは違法行為だと指摘しても「そうなんですか、全然知らなかった」というだけで、反省する様子はない。
処方薬の代購について、別の中国人に聞いてみた。
「中国では処方薬のネット販売も、海外からの持ち込みも認めていません。ただし、個人(本人)が使う場合は持ち込み可能です。そのため、『自分で飲む薬』だと言い張ってハンドキャリーする人がいるのです。
郵便局のEMSは数年前から内容物を英文で明記するというルールに変わったので、使わない人が増えたんです。ハンドキャリーできない場合は中国系の国際宅配便を使います。中国系の宅配便は東京や大阪などに数社あり、本当の内容物を書かなくても大丈夫なことがありますからね」
この人はこうこっそり教えてくれた。こうして日本の処方薬が中国に持ち込まれ、転売されている。


