夏ではなく秋~冬が狙い目

ちなみに中村さん自身の自宅マンションでは、窓ガラスも断熱性の高いペアガラスなので、稼働させているのは、ほぼリビングのエアコンだけだという。猫を飼っているため室内のドアを開けたままにし、サーキュレーターで各部屋へ冷気を循環させているそうだ。すべての部屋に高性能なエアコンを導入する必要はない。家族構成や住まい方に合わせて、メリハリをつけて選ぶことが大切だ。

では、省エネエアコンを今買うメリットが大きいのは、どのような人なのだろうか。

「10年以上使っているエアコンで、電気代の高さに悩んでいるなら、省エネモデルへ買い替えるメリットは大きいと思います。エアコンは暖房として使っても効率が高いため、冬場の電気代削減にも大きな効果が期待出来ます」

一方で、購入を急ぐ必要はないという。中村さんは、最新モデルが型落ちとなる秋から冬にかけては価格が下がるため、この時期が狙い目だと話す。実際に価格.comやヤマダウェブコムで調べると、価格差が大きいのはリビング向けの中〜上位モデルだった。

例えば、パナソニックの「エオリア EXシリーズ(14畳用)」では、2024年1月発売モデル(CS-EX404D2-W)の発売当初の価格は約21万2000円だったが、販売終了が近づく9〜11月頃には約13万8000円まで下落。約7万4000円安く購入できるケースもあった。

最新モデルを求める必要はあるか

夏のピークを過ぎれば、工事費も抑えられる可能性がある。急いで購入するより、時期を見極めた方が結果的に出費を抑えられることも少なくない。

では、どのようなモデルを選べばいいのだろうか。

エアコンはグレードによって価格差が大きいが、その違いは冷暖房性能そのものより、「AI制御」や「高性能センサー」といった付加機能による部分が大きいという。本当に、そこまでの機能は必要なのだろうか。

「高機能モデルは、自分で細かく設定しなくても快適な室温を保ってくれるのが魅力です。人のいる場所に合わせて風向きを変えたり、体感温度に応じて自動で温度調整したりする機能もあります。ただ、そこまでの機能は必要ないという人ももちろんいます。自動お掃除機能なども含めて、どこまでお金をかけたいかは人それぞれですね」

さらに中村さんは、「快適さを求めるために、必ずしも最新モデルを買う必要はない」と話す。

例えば、「外出先からエアコンを操作したい」という機能だ。最新の高価格帯モデルでは標準搭載されることもあるが、この機能だけなら数千円で実現できるという。