愛子天皇待望論に焦った保守派の法改正

国民の間では、今までになく「愛子天皇」待望論が高まりを見せているわけだが、国会で提起されている旧宮家からの養子案などは、「愛子天皇をいかにして阻止するか」を隠れた目的にしている。そうした認識が、最近では広く共有されるようになってきた。

秋篠宮家に悠仁親王が誕生する前の時点で、いったんは愛子内親王が天皇に即位する方向で皇室典範の改正が行われようとした。

それゆえに保守派は焦り、そこから養子案が提起されることになったのだが、国会での議論では、とりまとめの最終段階になって、養子に入った男性の子どもには、それが男子であれば「天皇になり得る可能性がある」とされるようになった。高市首相が7月6日の参院決算委員会で、そのように発言している。

愛子内親王にはその資格は与えられていない。にもかかわらず、まったく皇室と関わることなく生活してきた一般国民には、旧宮家につらなるという理由だけで、それが与えられようとしている。

ここからは仮に、皇室典範が与党の方針どおりに改正され、旧宮家からの養子が可能になり、なおかつ、女性皇族が結婚後もその身分が保持できるようになった場合を想定して話を進めたい。

未来の「新年一般参賀」で起きること

イメージが湧きやすいように、正月の新年一般参賀の場面で考えてみることにしよう。

2019年1月2日、平成最後の新年一般参賀
写真=iStock.com/Tom-Kichi
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いったいその“未来の一日”がいつになるかはともかく、皇居の宮殿には天皇や皇族が勢ぞろいし、そこに訪れた国民に対して誰もが手を振っている。

そのなかには愛子内親王もいて、大きな注目を集めるだろうが、一方には、どこかの宮家に養子として入った男性がいて、その傍らには、養子に入った後に結婚した女性がいる。

その女性の隣には、4~5歳ほどの子どもが立っている。それは男児であり、すぐそばに並んだ悠仁親王に次いで、皇位継承の資格は第4位である。

愛子内親王はそこから少し離れた位置にいるかもしれない。あるいは、これも十分にありそうなことなのだが、その男の子の手をとって、参加者にむかって手を振らせるかもしれない。

その光景を目撃した一般参賀の参加者からは、拍手が湧く。「万歳」の声も上がるが、それはいったい誰に向けられているのだろうか。

悠仁親王に次ぐ皇位継承資格を持つ男児に対してなのか、それとも孤高のプリンセスに対するものなのか。それは、歓声を上げる人々にもはっきりとはわからないかもしれない。

もっとそれが、如実に示されることがある。