史料なき四国説を変えた「石谷家文書」
ここで、中脇は四国問題を信長の対長宗我部政策だけでなく、毛利、三好、河野、西園寺、大友など周辺勢力の動向を加味して見直すことを提唱している。
その状況を一変させたのが、まさにこの中脇論文と同じ2014年に世に出た、ある文書群だった。それが石谷家文書である。
これがとんでもない代物だった。室町幕府奉公衆だった石谷光政・頼辰の親子二代に関連する文書群、正直この名前を聞いてピンとくる人は歴史マニアでもそう多くない。だが中身を知れば「なんでこんな一級品が10年前まで眠っていたんだ」と誰もが思うはずだ。
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