順番を間違えると投資は凶器にもなる

お金の置き場所を整理するとは、手元の資金を「流動性」「安全性」「収益性」という3つの箱に振り分けていく作業です。どの箱からどれくらい埋めていくのか、順番に見ていきます。

最初に用意したいのが「流動性の箱」です。いつでも引き出せる銀行の普通預金に、生活費の半年から1年分を置いておきます。家計をチェックして月々の生活費がおおよそ把握できれば、必要額は見積もれるでしょう。稼ぎ手が、不慮の怪我や病気で働けなくなる事態は、誰にでも起こりえます。大地震や災害に巻き込まれることもありえます。万が一に収入が途絶えた場合に、家賃や水道光熱費、食費の支払いは待ってくれないかもしれません。

もっとも、健康保険から傷病手当金が支給されたり、加入している保険から保険金を受け取れたりする場合もあるでしょう。コロナ禍でも国や自治体から給付金が支給されましたが、申請してから実際に振り込まれるまでには、かなりのタイムラグがありました。入金されるまでの暮らしを支える備えとして、すぐに使えるお金を確保しておく必要があるのです。

(構成=渡辺一朗)