お酒を飲むならつまみや枝豆と一緒に

【辛い揚げもの|組み合わせに注意】
書影
伊勢呂哲也(著)、関口絢子(栄養監修)『食べてはいけないもの×いいもの』(Gakken)

「辛いものは頭皮に悪い」という話をよく聞きます。刺激物のとりすぎは胃腸を痛め、血流が悪くなるので、頭皮や髪の毛にマイナスの影響を与える可能性はあるでしょう。ただし、刺激物そのものが薄毛を加速させるというエビデンスは確立されていません。

抜け毛リスクを考えたら、単に刺激の強い食べものというよりも、刺激物と油やアルコールの組み合わせに注意するべきです。生活習慣病のリスクを高めることで、抜け毛や薄毛を招くリスクがあります。辛い揚げものをつまみに好きなお酒を飲む。これは、ついついたくさん飲み食いしてしまうパターンなので注意してください。

【アルコール|お酒を飲むときにはつまみを工夫する】

アルコールが分解されるとき、アセトアルデヒドという物質が発生します。お酒を飲みすぎてアセトアルデヒドの分解が間に合わなくなると、緊急事態ということでアミノ酸がアルコールの分解に使われます。アミノ酸は髪の毛の健康に重要な栄養素なので、アルコールの分解にもっていかれると髪の毛が栄養不足になりかねません。

さらに、アセトアルデヒドが分解しきれずに体内に残ると、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが増加するといわれています。ジヒドロテストステロンはAGA(男性型脱毛症)のリスクを高める強力なホルモンなので、抜け毛や薄毛の大きな原因になります。

お酒については飲みすぎに注意するのはもちろん、良質のタンパク質や抗酸化作用のあるつまみと一緒に楽しみましょう。つまみは、枝豆やおひたし、無塩のナッツ類がおすすめです。

薄毛を防ぐには血流を良くすること

髪の毛の健康を守るためには、血のめぐりをよくすることが重要です。血管を広げて血流をよくすることで、体中、つまり頭皮の隅々まで栄養が行き渡ります。また、抜け毛や薄毛対策の決め手である抗酸化作用は、いろいろな食べものに、それぞれの成分で幅広く含まれています。そのため、これから紹介するようなバラエティ豊かな食べものをバランスよく食べることが、健康全般にも、髪の毛の健康にも有効です。

【ショウガ|ジンゲロールで血流改善】

ショウガの有効成分のジンゲロールは、加熱したり乾燥させたりするとショウガオールに変化します。ショウガオールは体を内側から温めます。血管が広がり、血液の流れがよくなると、髪の毛の成長を支える毛もう母ぼ細胞に栄養が届きます。

また、ショウガの抗酸化作用で活性酸素を除去し、体のサビを防ぐことで頭皮の老化を防ぎます。さらに抗炎症作用でかゆみやフケなどの頭皮トラブルを防いで、髪の毛の健康を守ることにつながります。

【青魚|オメガ3脂肪酸で血行を促進】

健康成分として何度も登場するオメガ3脂肪酸は、髪の毛の育成にも有効です。血液サラサラ作用で血行を促進し、毛根に栄養や酸素を届けることで、髪の毛の健康や美しさを守るため、青魚や小魚は抜け毛対策としてもおすすめできます。