「メタボ脳」を改善するおすすめの食用油

実は、もう1つ、質のよいおすすめの食用油があります。米ぬかから生成される「米油」です。米油はオレイン酸(オメガ9系)とリノール酸(オメガ6系)が主体の油ですが、最大の特徴は、ほかの油とは比較にならないほど「γ‐オリザノール」を豊富に含んでいること。

米井嘉一『食べて若返る!』(さくら舎)
米井嘉一『食べて若返る!』(さくら舎)

γ‐オリザノールは、抗酸化物質であるポリフェノールの一種で、血行をよくしてコレステロールを軽減したり、脳機能を改善して認知症を予防したりする効果があります。そして、近年、注目されているのが、畜肉由来の動物性脂肪の多量摂取による「メタボ脳」を改善する働きです。

マウスを使った実験で、γ‐オリザノールには興味深い働きがあることがわかりました。まず、動物性の脂肪をとり過ぎると、脳の「視床下部」という部分がストレスを受けて、脂っこいものをもっと食べたくなる状態になります。

ところが、γ‐オリザノールを与えると、この脳のストレスがやわらぎ、脂っこい食べ物への強い欲求が減ることが確認されました。さらに、γ‐オリザノールは脳の「快感」や「満足感」に関わる仕組みにも作用します。

お肉料理も安心して食べられる米油の効果

過剰な動物性脂肪の摂取で乱れた脳の働きを整え、ドーパミンの受け取り方を良くすることで、「食べると美味しい」「満足した」と感じやすくなることもわかっています。

つまり、γ‐オリザノールは、動物性脂肪によって引き起こされる脳内ストレスを、ブロックすることで緩和させ、「食べても満足できない脳」になっていたのを「食べれば満ち足りる脳」に戻す働きを持っているのです。肉類は重要なタンパク源であり、お肉を食べている以上、動物性脂肪をゼロにすることはできません。

ですが、このように、γ‐オリザノールを含む米油をとっていれば、お肉料理も安心して楽しむことができます。

米ぬかオイル
写真=iStock.com/Everyday better to do everything you love
※写真はイメージです

米油には、ほかにも、抗酸化作用のあるビタミンE(トコフェロール)、さらに高い抗酸化力を持つことから「スーパービタミンE」と呼ばれる「トコトリエノール」、コレステロールの吸収を阻害する作用があるとされる「植物ステロール」などの成分も含まれています。米油は、酸化に強いので、油臭くなく、高温調理に使うとカリッとして香ばしい風味に仕上がります。

この機会に、ぜひ調理にとり入れてみてください。

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