「奴隷(人間)は不要になるか?」

そして、問いの構造が、決定的に変わった。

アリストテレスの問いは「奴隷は不要になるか」だった。現代の問いは「人間は不要になるか」だ。

2400年で、問いの射程が拡大した。古代ギリシャでは、奴隷は「言葉を持つ道具」と定義されていた。彼らが不要になるという問いは、ある意味で「特定の階層の解放」の問いだった。しかし21世紀、私たちが問うているのは「人間そのものが不要になるか」である。社会階層を越え、人類全体が同じ問いの前に立っている。