この問題をクリアするには、まずは自分がいまどんな人とつき合っているのかを把握することだ。誰と、どこで、どのくらいの時間会い、何をしているのか。
その結果、どのような成果が得られたのか。あるいは気づきや、学びが得られたのか。1週間、あるいは1カ月と期間を区切り、誰にどのくらいの時間を使っているのかを記録してみるといい。まずは、時間を観察するのである。
このとき、大切なのは「記憶」に頼るのではなく、「記録」することだ。会社にいる時間に何をしたか、仕事の時間をどのように使ったかだけでなく、朝起きてから夜寝るまで、1日の時間を何に使ったかを、すべて細かく洗い出すのである。
私たちの記憶はあてにならない。実際に記録をつけてみると、いかに自分の記憶がいい加減であるかに愕然とするだろう。
たとえば、同僚や仲間と1杯飲んで帰る習慣があったとする。
自分たちはほんの1時間の息抜きのつもりかもしれないが、実際に時間を記録してみると、1時間どころか2時間、ヘタをすると3時間も使っていたりする。
1時間の寄り道だったとしても、週に2回飲むとすれば、1カ月で8時間から10時間を使うことになるわけだ。
実際、私は、営業成績のあがらない社員には、1日の「時間簿」をつけてもらうことからはじめるようにしている。そのうえで、人生の目的と、目的を実現するために何をすべきか、必要なことを考えさせるのである。
記憶に頼るのではなく、まずは稼ぎにつながる時間を記録する。これが、とてつもない報酬を得るための基本である。
【年収1億を生む黄金則】記憶に頼るのではなく、稼ぎにつながる時間を「記録」する。
(※『プロフェッショナル ミリオネア』(プレジデント社刊)第2章「学ぶ、人にあげてもらう」より)