※本稿は、江上治『一生お金に“嫌われない”生き方』(PHP研究所)を再編集したものです。
なぜ収入の源泉を3つ持つ必要があるのか
収入の源泉は、3つ持つとよい。(1)給与所得(これまでの人生で磨いたスキル)、(2)成果報酬(印税、note、電子書籍など)、(3)不労所得(不動産、株式など)である。
この「収入の源泉を3つ持つ」という考え方は、会社員時代から実践するようにしたい。
現役時代、定期収入があるときから、少しずつ源泉を増やす道を探していく。給料のほかに2つあれば、給料がなくなっても、しばらくその2つでやり過ごすこともできる。リストラや転職で、会社からの収入が一時的に絶たれても収入を得られる道が複数あれば、リスクヘッジにもなる。
また現役時代から別の源泉を築いていれば、退職後やることがなく、家でブラブラして家族に疎まれる心配もなくなる。
会社に頼らず月にある程度余裕をもって暮らせる30万円を得るのは、人によってはハードルが高いと感じるだろう。だからこそ、収入の源泉を3つ以上持つのだ。1カ所から30万円は無理でも、1カ所から10万円ずつ、3カ所で30万円なら、さほど難しい話ではない。
会社員としての収入以外の道を探すのなら、当然副業という選択肢がある。
副業では「うまい話には乗らない」
副業をするにあたって覚えておきたいのは、「うまい話には乗らない」ことだ。
ちまたには「これをやれば確実に儲かります」といったセミナーがたくさんあるが、すべて詐欺だと思っていい。世の中に「確実に儲かる」という話は、絶対にない。そんな言葉が出てきた時点で詐欺なのだ。
「年利10%以上の利回り」などと、高利回りをうたう投資商品も同じだ。せいぜい過去の実績で、将来を保証するものではない。「将来は保証しない」という言い訳が、よく見れば小さい字で書かれており、よく読まずに購入し、あとで「ダマされた」となるのだ。