母から受け継いだ「真髄」を追求する楽しさ

母からは「女性が元気で美しく前向きであれば、世界はどんなことも乗り越えられる」ということを、身をもって教えてもらいました。この仕事をとおしてさまざまな女性たちと出会ってきましたが、誰ひとり同じ人間はいません。なんだか大袈裟なようですが、それぞれの生き方がどこかで誰かとつながって、全人類の役に立っているような気がしてならないのです。

母・川邉サチコさんの著書『87歳。“私基準”で生きる』(プレジデント社)には、「母の信条と仕事人生が詰まっている」と、娘の美木ちがやさん。
撮影=奥村康人(News)
母・川邉サチコさんの著書『87歳。“私基準”で生きる』(プレジデント社)には、「母の信条と仕事人生が詰まっている」と、娘の美木ちがやさん。

私は、人には役目があると思っています。外の世界に飛び出して社会のために動くのでもいいし、目の前の人を支えるため環境を心地よく整えるのでもいい。自分の役目を果たすことが、自然と働くことにつながっていると考えます。今の時代は複雑で、すぐには答えの出ないことばかり。それでも私は「真髄」について考えるのが好きです。それは美意識と愛情をもって人に接し、その人自身の「真髄」を引き出すことを生業とする、母の背中を見てきたからではないかと思う今日この頃です。

(構成・文=本庄真穂)
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