プロセスよりも結果を求める志向
図表3は「夕食に惣菜や冷凍食品を使うことがある」という項目のグラフです。
男女ともに新しい世代ほど、また時代を経るほど、惣菜や冷凍食品を使うようになっています。
この背景には、共働き世帯や働くシニアの増加により可処分時間が減ったことで、「料理する時間を短縮、もしくは負担を軽減したい」というニーズがあります。
この需要を取り込むために、スーパーやコンビニで惣菜や冷凍食品の売り場が広くなっています。また、カット野菜、ミールキット、液体だしの市場規模が拡大していることからも、「プロセスにあたる料理」よりも「結果にあたる食事」のパフォーマンスを重視するタイパへの意識が高まっていることがわかります。
“損したくない”心理のコスパ&タイパ
料理のほかにも、タイパへの意識が高まっている事象は、以下のように生活のあらゆるシーンで見受けられます。
・口コミやSNSの評価を参考にして効率的に消費や体験をする
・ネット通販・宅配、キャッシュレス決済、セルフレジで買い物の時間を短縮する
・オンラインでの動画・音楽・ゲームの利用、会議、学習、金融取引で移動時間を短縮する
・ショート動画や倍速再生を使って短時間で欲しい情報を得る
・ネット通販・宅配、キャッシュレス決済、セルフレジで買い物の時間を短縮する
・オンラインでの動画・音楽・ゲームの利用、会議、学習、金融取引で移動時間を短縮する
・ショート動画や倍速再生を使って短時間で欲しい情報を得る
逆に、年金生活が始まると節約意識が高まるため、65歳以上の女性は惣菜や冷凍食品を控える傾向があります。お金と時間・手間のどちらを優先するか、日常的に究極の選択を迫られている様子がうかがえます。
コスパもタイパも含め、多くの人々がパフォーマンスを重視するようになった背景には、1990年代初頭のバブル崩壊後「ゆとり」が失われていく中で、情報を活用しながら日々の生活を少しでも快適にしようとした結果、「損したくない気持ち」や「失敗したくない心理」が強くなっている傾向があるのかもしれません。

