資源大国なのにインフラを維持できない

急激なハイパーインフレや通貨の紙屑化については、確かに「制裁の影響」と説明する余地があるが、蛇口をひねっても水が出ない、ダムが枯渇するといった物理的なインフラ崩壊までを経済制裁のせいにするのは無理がある。

テヘランの「水の出ない蛇口」は、現イラン体制が国家を統治する最低限の能力すら欠いていることを、何よりも雄弁に物語っている。多くのイラン国民にとって、日々の渇きは単なる自然災害ではなく、「腐敗しきった国家体制」そのものの象徴なのだ。石油埋蔵量世界第4位を誇る資源大国が、なぜ基本的な生存基盤である水すらまともに確保できないのか。

その謎を解く鍵こそが、アメリカがイラン、より正確には革命防衛隊を敵視する理由につながる要因だ。