1日1万歩も必要ない

それだけの負荷がかかってもそれを支えられる筋肉、関節があれば問題ありませんが、衝撃を受け止める筋力がなければひざや腰を痛めたり、思わぬ事故につながったりします。

書影
荻野修一郎『1日15分健康ウォーキング』(高橋書店)

若いころと比べて筋肉や骨などの身体機能が弱まり、認知機能やバランス感覚も低下しているため、健康のために行っているつもりの運動が逆にリスクになっている場合もあるのです。

いきなり激しい運動をするのは危険です。まずは自分の体力に合った運動を選ぶことが大切です。

健康的な生活を送るために1日1万歩を歩くことを目安にしがちですが、それは厚生労働省の「健康日本21」が明記している基準で、成人のための目標です。

毎日それだけの歩数を歩くのは大変と思いながらも、1日1万歩必要だと思い込み、一生懸命実践している人、無理にその目標に近づこうとしている人もいるのではないでしょうか。

実際に厚生労働省の基準では、シニアの目標値は男性が6700歩、女性が5900歩とされています。

仮に1日1万歩を歩くことを目標にしたとしても、いきなり1万歩を歩くのではなく、徐々に増やしていくことが大切です。

足の裏や股関節周りが痛くなるなど、筋肉から「ちょっと休憩させてくれよ」というサインが出ているときや、次の日になっても疲労が回復しないのは明らかに歩きすぎの状態です。

次の日でも痛みが残っている場合は、筋疲労していることも多いので、無理して歩かず休息しましょう。

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