仕事のデキる人の「決定的な違い」

そうして、長年の観察と試行錯誤の末に、たどり着いた結論が、仕事ができる人は「仕事の構造」を押さえているということでした。

仕事の構造を押さえているから、良いたたき台を早く作れる。

良いたたき台を早く作れるから、良いフィードバックをもらえて、どんどん仕事を進めることができる。

振り返ってみれば、あのとき先輩が作っていたのは、まぎれもなく「良いたたき台」でした。

決してむずかしい話ではありません。

仕事の構造は、方程式のようなものです。

一度覚えてしまえば、いつでも応用できるようになります。

「とりあえず考えてみて」と言われても、よくわからないので、結局すぐに手が止まってしまう。

よく聞く話です。

これは、具体的に何をすればいいかが明確になっていないからです。

仕事ができる人のもう1つの特徴、それは「具体的に何をすればいいか」がわかっていることです。そんなの当たり前じゃないか、と思うかもしれませんが、若いときの私が30分経っても何も作れなかったのは、何をすればいいのか具体的にわかっていなかったからです。

「コンサル流」を学んでもうまくいかないワケ

書店には、コンサル流の分析手法やロジカルシンキングを解説した書籍がたくさん並んでいます。読者の皆さんもきっと一度は読んだり学んだりしたことがあるでしょう。それらはもちろん大事なのですが、それだけでは良いたたき台を作れるようにはなりません。

本屋の若い大人の男性
写真=iStock.com/JGalione
※写真はイメージです

実際、コンサルティングの仕事でお客様をご支援していると、そういった内容を「どこで」使えばいいかを誤解している方が多いことに気づきます。逆に「知っていても使うべきところで使えない」こともあります。また、「すぐ行動する」「走りながら考える」といった手法を重視する方もいますが、それでもやっぱりうまくいきません。

なぜなら、仕事を進めるとはどういうことなのか、がわからなければ、せっかく学んだ知識や技術をうまく使えないからです。