引き金は「待機場所問題」より「給料」

上位から、「待機場所を見つけるのが困難(61.7%)」「給与が労働に見合わない(53.8%)」「付帯作業(荷下ろし・積み込み等)(41.1%)と続く。

この順位そのものは、今後もドライバーを続けたい人、辞めたい人においても違いはない。ただし、その割合は大きく異なる(図表5)。

【図表5】ドライバーの継続意向とその要因

例えば、不満として「給与が労働に見合わない」と答えた人は、継続意向者では45.1%だが、非継続意向者では77.2%、その差は32.1ポイントも開いている。

同様に、継続意向者と非継続意向者で差が大きかった不満は以下のとおりである。

「拘束時間が長い」 26.5ポイント差
「運行スケジュールが厳しい 」 16.5ポイント差
「荷待ち時間が長い」 16.4ポイント差
「腰痛や身体的な疲労がつらい」 16.3ポイント差

この結果はとても興味深い。

まず継続意向者、非継続意向者のいずれも不満がもっとも多かった「待機場所を見つけるのが困難」である。これは運送ビジネス(トラック輸送ビジネス)における構造的な課題ではあるが、離職意向のトリガーにはなっていないと考えられる。

一方で、継続意向者と非継続意向者で差が大きかった不満は、総じて生活の質や自己犠牲の度合いに直結するという共通点が見られる。

もっとも差が開いた「給与が労働に見合わない」については、「これだけやって、たったこれだけか」という納得感の欠如が離職意向を強く高めていると考えられる。

「もっと人間らしい働き方をさせて」

また、「拘束時間が長い」「運行スケジュールが厳しい」「荷待ち時間が長い」については、理不尽さやストレスを感じやすいポイントであり、これらが積もり積もって「給与が労働に見合わない」という不満に収束している可能性がある。

一番わかりやすいのは「腰痛や身体的な疲労がつらい」であろう。腰痛や日常的な疲労の蓄積という自己犠牲を払っているのに、「給料が安すぎるだろう」と感じれば、不満が高まるのは致し方ない。

ドライバーと話していると、たびたび「もっと人間らしい働き方をさせてほしい」という声を聞く。

理不尽に待たされるのも、逆に急かされるのも人間らしい働き方とは言い難い。まして、それが「収入と見合わない」となれば、なおさらである。

これらの不満が一定のレベルを超えてしまうと、「もうドライバーなんてやってられない!」となってしまうのだろう。