(PIXTA=写真)

頭が悪くウダツの上がらない40歳のオヤジが、次々に女性を口説いていると大手印刷機器メーカーの川澄成美(仮名)さんは自社の内情を暴露する。

「考えや仕事への理解が相当薄っぺらいので同じ業界や会社の人が同席すると化けの皮が剥がれます。ですから同業者のいない会に参加して、自分の業界を代表しているかのように話すんです。あいつに騙される女も女だと思います」

問題の男(以下、A)は川澄さんの先輩で、見た目はただのおっさんである。頭が悪いので職場では、誰にも相手にされていない。

川澄さんによれば、Aは月に1、2回は女性を引っ掛けるという。川澄さんがAと飲みに行った先でも、隣のテーブルのOLに「ここのハムは特別なんですよ」と声をかける。記憶力がないので会話のネタは使い回しだが、初めての相手にはバレない。「ああ糸井重里さん、僕知っていますよ」とぶち上げるのも常套手段。実際には一方的に知っているだけで、糸井重里さんとは何の面識もない。こんな手口でついてくる女性なんて、99%いないと思うが、川澄さんは「手当たり次第に声をかけるので1%でも十分のようです」。

心理学者の植木理恵さんは、こう解説する。「Aさんのケースは、カッコ悪くても求愛ダンスを踊り続ける成功例です。相手の言葉を聞く能力が決定的に不足しているのも恋愛ではいいほうにいく場合があります」。

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