空が広い場所が心をリセットする
場所は、洗足池公園。
東京都大田区の、にぎやかな中原街道と静かな住宅街の奥にある癒しスポットです。
かつて勝海舟が愛でたといわれる森と泉の景色は、いまなお、せわしい都会人の心を潤してくれます。
私は昔から洗足池が好きで、都内に定住していた頃もよく訪れていました。
いい発想が出なくて頭がモヤモヤしたときや、キャリアに行き詰まったときなどは、池のほとりのベンチでぼーっと景色を眺めたり、周回路を散策したりして「解決」しました。
1周およそ1.2キロメートル。
大きすぎず小さすぎない池を囲む土の小径は、素朴な趣に富んでいて、季節の移り変わりとともに色とりどりの表情を見せてくれます。
なにより、ここは空が広い。
面積は決して大きくはないものの、ほとりに佇みぼんやり顔を上げてただ遠くを見ているだけで、頭も心もすーっとリセットされていくのです。
ちなみに、デジデトですっきりした後は、近くの洗足池駅か、となりの長原駅まで歩いて商店街をふらつくのもおすすめです。
地域に根づいたカフェやケーキ店、美味しい総菜店やベーカリー、イタリアンの店などが軒を連ね、五感をやさしく刺激してくれます。
洗足池のほかにも、私は東京都世田谷区の二子玉川とその周辺も好きで、都内に用事があるときはたびたび立ち寄っています。
東名高速道路の東京インターに近く、浜松と都内とを行き来する際に立ち寄りやすいのです。
駅はつねに人が多く、街の中心部も大型百貨店や飲食店などでにぎやかですが、品ぞろえのよい大型書店があるかと思えば、裏通りには個性派のオシャレな雑貨店兼ブックスペースなどもあり、クリエイティビティを刺激してくれます。
人通りはあるものの都心ほどではなく、喧騒に疲れたらすぐ近くの多摩川沿いの広々とした空間に逃げることもできます。
昔から人混みが苦手な私。
混雑からすぐ「逃げられる」選択肢があるのはポイントが高い(空間の多様性って大事ですよね)。
そして、二子玉川も、なんといっても空が広い!
真冬の空気が澄み渡った日など、多摩川に面した河原の草原の向こうに、運が良ければ遠くの雪山をバックに走る列車(田園都市線)をのんびり眺めることもできます。
なんともシュールな景色でもありますが、まるでスイスの高地にいるかのような感覚にさえなるのです。
二子玉川もまた東京都心の近くにありながら、気軽に非日常の世界にトリップ(「逃避」とも言う)させてくれる、私にとって貴重な土地なのです。
ぼーっとしたら大企業の部長に刺さった
【効果と成果】
講演前日の、わずか1時間の洗足池デジデト散策。
帰りの道すがら、話したいキーメッセージが「ふっ」と浮かんできて慌ててメモしました。
書きとめたメッセージを講演で伝えたところ、聴講した大企業の部長に刺さって意気投合。仕事の話を進めることになりました。
今度は、洗足池の神社にお礼の報告をしにいかなくちゃ。
皆さんもご自宅や仕事場からそう遠くない、ちょこっとデジデトできる場所を探して歩いてみてはいかがでしょうか。
意外な穴場がきっと見つかるはずです。



