強制的にスマホを手放す環境をつくる

ここまでで、皆さんもなんとなく「デジデトいいかも?」と思うようになったのではないでしょうか。

では、具体的にどう実践するか?

いきなり「週末まるごと」、ましてや「2泊3日」は現実的ではなく、ハードルが高いでしょう。まずは小さなデジタルデトックスに慣れてみることをおすすめします。

いっそのこと、物理的にデジタル機器を使いにくい環境に身をおくのも手です。

● 昼休みだけ、スマホの電源をオフにする
● 土曜だけ、メールやメッセージの通知を切る
● 電車やバスでの移動を、クルマや自転車やオートバイに切り替える

このように小さくデジタル機器から離れてみるのです。

鉄道やバスなどの公共交通機関はラクな反面、手持ち無沙汰にスマホをいじりがちです。

それは、駅やバス停で待っている人たち、車両に乗りあわせた人たちの姿を見ても明らかでしょう。

先日、久々にバスに乗ったところ、バス停にいる10人中8人、車内の23人中18人がスマホに見入っていました。

それくらい、私たちは移動時間や待ち時間を、デジタル機器に奪われているのです。

スマホを使用する人の手
写真=iStock.com/maruco
※写真はイメージです

ところが、クルマや自転車やオートバイでは、そうはいきません。

自分が同乗者ならさておき、運転者なら今や運転中のスマホなどの操作は道路交通法で禁じられていますから、デジタル機器をいじるわけにはいきません。

せいぜい、一定の制約条件の下でカーナビを操作するくらいが限度です。

このように、デジタル機器を操作しにくい環境に“強制的に”身をおくのも、デジデト習慣を身につける小さな一歩かもしれません。

私はふだん、クルマでの移動がほとんどです。

運転の大変さを感じつつも、いいデジデトの機会になっているメリットを感じています。

「When条件」で毎日ぼーっとする習慣を

私たちはなにかと気になってスマホやパソコンの画面を見続け、メールの返信などの仕事に没頭しがちです。

そうならないために、ぼーっとする時間を「発動」するための「When 条件」「If 条件」を設けてはいかがでしょうか。

「○○したら、5分間ぼーっとする」などの発動条件を決めておくのです。

たとえば、次のとおり。

● 午前10時と午後3時に、10分間のコーヒータイムを設けてぼーっとする
● 正午と午後5時のチャイム(「夕焼け小焼け」などを流す自治体は多いですね)が聞こえたら、5分間ぼーっとする
● 日次報告書の作成が終わったら、ひと休みする

毎日のルーチン作業と組みあわせると、「毎日必ずやる」リズムを刻みやすくなります。

ちなみに私は「行き詰まったらぼーっとする」を、脳を休める発動条件にしています。

「メールにどう回答しよう」
「いい案が浮かばない」

こうして行き詰まったら、考えるのをいったんやめて遠くを見てぼーっとする。

散歩に出かける。

それだけでもいったん脳が休まり、その後考えが研ぎ澄まされて、深く考えることができ、いい回答案やアイデアが浮かぶことがよくあります。

意思決定の質も高まります。

このとき、「やばい、行き詰まった」などとつぶやいてみるのもおすすめです。

行き詰まった状態を言葉にすると、自分自身に「いまが、ぼーっとする時間を発動するタイミングだ」とリマインドする効果があります。

周りの人が「ひと休みしたらどうですか?」「コーヒーでも飲みましょうか?」など休憩をうながしてくれることもあります。

チームで、ぼーっとする時間を発動する「When 条件」「If 条件」を決めておくのも面白いかもしれませんね。