新NISAで株式投資への関心が高まっている。銘柄選びにはどんなことに注意すればいいのか。資産1億円を築いたサラリーマン投資家で、『本命株が迷わず選べる! タイパ最強の「AI」高配当株投資』(日本能率協会マネジメントセンター)を書いたシバウラさんは「将来的に高配当株に育つ銘柄を見抜くことが大切だ。4つの条件に当てはまるか確認してほしい」という――。(第1回)

※本稿は、シバウラ『本命株が迷わず選べる! タイパ最強の「AI」高配当株投資』(日本能率協会マネジメントセンター)の一部を再編集したものです。なお、本稿は特定の銘柄を推奨・非推奨したものではありません。

コインの山と上昇するパーセント記号に手をかざす人
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「配当利回りランキングの上位」だけではNG

配当金をしっかり出す銘柄を探すためにあるのが、「配当利回り」です。配当利回りは企業が公表するものではありません。あくまでも企業は配当金の額を決めているだけです。配当利回りは、投資家がその株を買ったときに、どれくらいのリターンが得られるかを把握するための指標です。

そのため、配当利回りを確認して株を買えば、いくら配当金がもらえてリターンがどれくらいになるかが、おおよそわかります。

では、配当利回りを見て投資するだけでよいのでしょうか? 間違いではありませんが、それは現時点でのリターンに限った話です。

リターンは来年も同じになるとは限らないため、配当が増えればよいのですが、減る可能性も大いにあります。高配当株投資は長期投資なので、来年もその先も配当金が減ってしまっては困ります。

高配当株投資を始める際には、まず「配当利回りランキング」を見てしまいがちです。私自身もかつてそうでした。ランキング上位に入っていた銘柄を買ったこともあります。

しかし、これは今の配当利回りが高い銘柄を示しているに過ぎず、それだけを見て銘柄を選ぶのは危険です。配当金は企業の利益に連動するため、業績が悪化すれば配当が減る「減配」というリスクが常にあります。利益以上に配当金を出し続ければ、いつかお金がなくなって会社が立ち行かなくなります。

「高配当」は継続されない可能性

配当利回りランキングの上位には、利回りが10%を超える銘柄もあります。もし本当にその利回りが維持されるのであれば、株が買われて株価が上がり、配当利回りは自然と下がっていくはずです。それでも株が買われずに高利回りのまま放置されているということは、「いずれ減配されるだろう」と市場から見られているサインである可能性が高いのです。

1つ具体的な例を見てみましょう。こちら図表1は2025年5月20日時点の配当利回りランキングです。上位に並ぶダイドーリミテッドの配当利回りは11.1%と、一見すると非常に魅力的な数字です。

しかし、このような高利回りの銘柄には何らかの理由があることが多くあります。ダイドーリミテッドは、2024年7月に1株あたり5円だった配当金を100円へと大幅に増配したことで、利回りが跳ね上がりました。ところが2026年2月に今度は50円への減配が発表されました。その結果、2026年3月時点での配当利回りは6.0%まで下がっています。

配当利回りランキングの上位に並ぶ銘柄は、何らかの事情でその高配当が継続されない可能性があります。「利回りが高いから買う」という判断だけでは、こうした落とし穴にはまりやすいのです。